「ゲーム用のイヤホンを探しているけど、音楽鑑賞など普段使いにも妥協したくない。更には、音楽のリファレンス用や耳コピにも使えて、なおかつ低価格のイヤホンって無いかなぁ・・・。」
と、そんな夢のようなイヤホンあるわけが無いと諦めていた筆者ですが、長年探し求めていたイヤホンがようやく見つかりました!
それが、『LINSOUL 7HZ Salnotes Zero』という中国メーカーの耳掛け式有線イヤホン!
「中華製は安いけど品質が悪い」なんてイメージを持たれている方も多いとは思いますが、そんな先入観は一旦捨てて、試すべき価値のある製品です!
今回は、そんな『7HZ Salnotes Zero』のレビューをしていきたいと思います!
・ゲーミングイヤホンをお探しの方
・フラット音質で解像度の高いイヤホンをお探しの方
・リケーブルを楽しみたい方
・激しい動きでも外れないイヤホンをお探しの方
スペック
接続方式 | 有線 |
装着タイプ | カナル型、耳掛け |
ドライバー | ダイナミック型 |
インピーダンス | 32Ω |
再生周波数帯域 | 10Hz~20000Hz |
音圧感度 | 108dB |
ケーブル長 | 約120cm |
リケーブル | 0.78mm 2pin |
付属品 | イヤホン本体 ケーブル 説明書 シリコンイヤーピース 6セット |
外観
外箱は中国語で表記されています。割と高級感があって良い感じです。
箱を開けると本体が登場。ステンレスのシルバーと黒のコントラストがカッコいいです。
内容物一式。
標準搭載されているイヤーピースは赤色。サイズ表記などは無く、体感で言うとLサイズ相当の物と思われます。
付属のイヤーピース、全6セット。
形状や硬さ違いの種類別に3種類あり、それぞれMサイズ(左)とLサイズ(右)が用意されています。
ちなみに付属のイヤーピースはカラフルな物しかなく、かなりチープで薄くペラペラなので別のイヤーピースに交換する事を強くオススメします。
(箱には黒のイヤーピースの写真が印刷されてるのに・・・)
付属の2pinコネクタのケーブルを本体に差し込むとこんな感じになります。
特徴
耳掛け式 & リケーブル対応
モニターイヤホンでは主流の耳掛け式を採用。激しい動きをしてもズレない、安定した装着感を得られます。
また2pinコネクタ仕様のリケーブルにも対応しており、断線した場合や音質改善を求めてリケーブルする際にも簡単に交換する事ができます。
フラット傾向 & 解像度の高いクリアな音質
この価格帯では珍しくフラット傾向の音質で、作り手の音をそのまま届けてくれる着色の無い音になっています。
また、非常に透き通ったクリアな音で解像度も高く、音楽を聴く際に楽器の音一つ一つが聞き分けやすいです。
様々なカラーバリエーションやマイク付きの物もある
私の購入した黒以外にも、オレンジ、ブルー、ホワイト、レッド、ローズなど、カラーバリエーションが豊富に揃えてあります。
さらにはマイク付きのバージョンもあります。性能は不明ですが、簡単な通話くらいには使用できるかもしれません。
実際の使用感
驚きの音質の高さ
筆者は普段からフラット傾向の音質が好みで、音楽鑑賞用のヘッドフォンやイヤホンなどは全てフラットの物を使用しています。
しかし、ゲーム用のイヤホンとなると低音強調されている商品しか見当たりませんでした。
『7HZ Salnotes Zero』はゲーミングイヤホンでは無いですが、ゲーム用として十分な性能があり、非常にクリアで解像度の高いフラット傾向の音質に仕上がっています。
流石にヘッドフォンには及ばないのですが、イヤホンの中では十分すぎるほどの解像度とクリアな音質で、楽器の音を拾いやすく、耳コピなどもやりやすいと感じました。
ゲーミングイヤホンとしての使用
「VALORANT」や「Apex Legends」、「フォートナイト」などで主に使用しています。
どのゲームでも足音はバッチリ聞こえますし、音の方向も完璧に捉える事ができます。
上下の判別も問題無いですが、ヘッドフォンに比べると多少劣るかなぁ?といった印象。(構造上の関係なのでイヤホン全てに言える事ですが・・・)
なので「VALORANT」など、上下の音の判別が不要なゲームとはとても相性が良いと思います。
インピーダンスの関係なのか、話相手のVCが大きく聞こえる場合がありますが、そこはゲーム内で調整すればいいだけなので問題ありません。
圧倒的コスパ
今まで、『SHURE SE215SPE』や『SENNHEISER IE 40 PRO』(現行商品はIE 100 PRO)など、1万円オーバーのイヤホンも使用してきましたが、これらの製品を上回る音質だと感じています。
SE215やIE40PROと比較すると、装着感や遮音性は「SE215 < IE40PRO < Salnotes Zero」といったところ。これは本体のサイズの問題で、SE215などはかなり小型で耳に収まりやすいのが要因だと思われます。
しかし、音質は『7HZ Salnotes Zero』の圧勝です。
SE215やIE4PROは低音寄りな音質傾向にあり、レビューで言われているほど解像度は高くないです。音の分離も悪く、コストの割にイマイチな音だなーと感じていました。
それに対してSalnotes Zeroは非常にクリアで解像度が高い。低価格帯のリファレンスイヤホンとしても使っていける性能だと思いました。
色んな方のレビューを見ても、1万円以上の製品を上回っているとの声が多く、コストパフォーマンスが圧倒的に良いです。
イヤーピースの交換は必須
付属のイヤーピースは種類こそ多いものの、薄くペラペラなのでイヤホン本来の性能が出し切れません。
性能を最大限に引き出す為には、遮音性をしっかり確保できるイヤーピースに交換する事が必須です。
ちなみに筆者はソニーのハイブリッドイヤーピースのLサイズに交換して使用しています。
普段、別のイヤホンを使用する際はMサイズのイヤーピースを使用しているのですが、『7HZ Salnotes ZERO』は本体が耳の奥まで入り込まずに入口の浅いところで止まります。
なので普段よりも大き目のイヤーピースを選ぶとちょうど良い装着感を得られると思います。
まとめ
イヤーピースを交換するのが必須条件となりますが、1万円以上するイヤホンを凌駕するほどのポテンシャルのある『7HZ Salnotes Zero』。
リケーブル仕様のおかげで断線した際は交換対応できるので、耐久面でも期待できそうです。
ゲームと音楽鑑賞、両方がこの1本で解決できるなんて中華イヤホン恐るべし・・・。