はいどうもー。
今回は、『テイルズオブ』シリーズの最新作「Tales of Arise」をプレイしてきましたー!
シリーズのマンネリ化から一歩抜け出した非常に重要な作品で、完成度が高く、クリアまでだれる事無く走り抜けられた久々のテイルズ作品になりました!
ちなみに筆者は一応、『テイルズオブ』シリーズをほぼ全作プレイしております!(一部スプンオフ作品やアプリ版などは未プレイ)
※『Xbox Game Pass Ultimate』でPCにてプレイしております。
基本情報
タイトル | Tales of Arise テイルズオブアライズ |
ジャンル | 心の黎明を告げるRPG |
発売日 | 2021年9月9日 |
開発元 | バンダイナムコスタジオ |
パブリッシャー | バンダイナムコエンターテインメント |
プラットフォーム | PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox One Xbox Series X|S PC |
クリア時間 | 68時間 |
どんなゲーム?
「Tales of Arise」は、シリーズ17作目の作品。
2023年11月9日には大型DLC『Tales of ARISE – Beyond the Dawn エキスパンション』が発売。ゲーム本編クリア後から1年後を舞台とした追加シナリオが描かれています。
ストーリー
隣り合うふたつの星、ダナとレナ。
300年前、平和だったダナの世界は高度な科学や魔法が発達したレナから突然の侵攻を受けて以来、終わりなき隷属を強いられることとなった。
ある日、鉄仮面に顔を覆われたダナの青年と、同族から追われるレナの少女が出会った。この思いがけない邂逅はふたつの星の運命を揺るがす物語の始まりに過ぎなかった―
システム
シリーズお馴染みの「術技」を組み合わせたコンボや、カットイン演出の入る「秘奥義」などは健在。
キャラクター別に所持している必殺技「ブーストアタック」や、特定条件で使用できる「ブーストストライク」、敵の攻撃をタイミング良く回避したあとに繰り出せる「カウンターレイド」など、スピーディーで爽快感のある戦闘が楽しめます。
ブーストアタック
BG(ブーストゲージ)が最大まで貯まった状態で発動できるサポートアタック。
キャラクターによって性能が違い、敵の行動を阻害したり、ダウンを奪ったりできる効果があります。
攻撃の合間に使用して連携を繋いだり、敵の攻撃を受けている際のカウンター、発動中の無敵時間を利用した回避など、幅広く使用する事ができます。
ブーストストライク
敵に攻撃を絶え間なく当て続ける事でゲージを蓄積し、ゲージが最大になると使用可能となる味方との連携攻撃。
非常に強力で、爽快感があり、派手なカットシーンも入ります。
簡単に発動できる為、雑魚的やボスへのダメージソースとして期待できます。
カウンターレイド
相手の攻撃をタイミング良く回避またはガードすると、ジャスト回避やジャストガードとなり、その直後の攻撃が一瞬で敵の懐に飛び込み、攻撃を繰り出すことができる。
遠距離攻撃をしてくる敵など、一気に間合いを詰められるので、積極的に狙っていきたい。
スキット
今作では、シリーズお馴染みのスキットが3Dに進化。
装備した衣装やアタッチメント、場所や時間などが背景に反映されるので、従来のイラストベースのスキットよりも格段に没入感が上がっています。
野営
フィールド上の焚火で野営を取る事が出来ます。
野営では休憩することでHP・CPを回復したり、料理をしたり、これまでに見たムービーやスキットを見返す事が出来ます。
野営でしか見られないイベントなども。
料理
野営や宿で休憩する際に料理を行う事が出来ます。
料理ではキャラクター毎に得意料理があり、レシピによって様々な効果があります。
攻撃力が上がる効果や、アイテムドロップ数が増える効果など、状況に応じて使い分けましょう。
フクロウ探し
世界の至る所でフクロウが隠れており、それを見つける事でアタッチメントや衣装を貰う事ができます。
全て見つけると良いことがあるかも・・・?
釣り
本作唯一のミニゲーム。
釣った魚は換金したり料理に使用したりすることができます。
息抜きに丁度良く、各地の釣りポイントにはそれぞれ「ヌシ」と呼ばれるレアな魚が居ます。一度始めると意外とハマッてしまう中毒性があります。
レビュー
○ シリーズ最高の戦闘システム
今作の戦闘は素晴らしいです。
シリーズで言うと「エクシリア」辺りから戦闘のテンポが格段に上がっていくのですが、 今作はテンポ・システム共に完成度が非常に高いです。
術技を使う為のAG(アーツゲージ)の回復速度が速く、更に回復手段が豊富にあるのでAG切れが気にならないほど技を連発する事ができます。
もっと言うと、AG切れを起こさない為にブーストアタックを挟んだり空中攻撃を挟んだりと、連携を途切れさせない為の工夫をする楽しみもあるので奥が深いです。
秘奥義やブーストストライクもコンパクトに収まっていて、溜まり次第ガンガン使っていけるのが良かったです。
○ メンバー全員に活躍の機会がある
歴代シリーズではパーティーメンバーとサブメンバーでレベル差があったりキャラへの愛着度に落差が激しかった傾向にあります。
しかし今作では、ブーストアタックやブーストストライクという形で、サブメンバーも戦闘にカットインしてきたり、戦闘中でもパーティーメンバーを交代出来るので、全員で協力して戦っている感が強いです。
筆者は主人公のアルフェンしか使用していませんでしたが、キャラクターそれぞれに「特性」と呼ばれる能力が備わっているので、操作キャラクターを変更しても楽しめると思います。
× 沢山ある術技を使い切れない
ストーリーを進めて行くと最終的に沢山の術技を覚えるのですが、その殆どを使用する事無く終わります。
初期に覚える技がクセが無く隙も少ない上、消費AGが少ないので最後まで使っていける性能になっています。
奥義など強力な技は、クセが強かったり使用時の硬直時間が長かったりで敵の攻撃を回避し辛くなってしまうのでほぼ使用しませんでした。
この点は沢山の術技を簡単に組み込めた前作のベルセリアの方が優秀だったかなぁと思います。
× 上方向への追撃が不可能
カメラワークの上限設定の関係なのか、ある程度上空に敵を打ち上げてしまうとカメラの枠外に行ってしまい、敵が見えなくなってしまいます。
さらには、今作の重要な要素であるカウンターストライクが、上空の敵をターゲットにしている場合、範囲外なのか届かなくなってしまい空振りに終わってしまいます。
逆に言うと上空の敵への攻撃手段が無いので、降りて来るのを待つだけという残念な仕様になっています。
△ マンネリから抜け出せないストーリー
最近のテイルズ作品は世界観は素晴らしいものの、ストーリー構成が殆ど変わらないという感じなのですが、今作のアライズも漏れなくそのパターンとなっています。
王道のストーリー展開とお手本のような性格の主人公、謎を抱えるヒロイン、四天王、などなどテイルズシリーズお決まりの構成となっています。
戦闘が面白いのと、ストーリーのテンポが良いので、そこまで苦にはならなかったですが、もう少し大人向けの内容にしてもいいのでは無いかと思います。
シリーズプレイヤーからすると、いつまで経っても変わり映えしないストーリーで、正直飽きられていると思います。
いつも導入部分ではワクワクするんですがね・・・。
まとめ
最新作らしくグラフィックはとても綺麗ですし、戦闘に関しては歴代No1だと思います。
世界観も良くテンポ良くストーリーが展開していくので途中で飽きることなくクリアまでプレイできました。
ただし、RPGはやはりストーリーが最重要だと思います。
新規プレイヤーの方は文句無しで楽しめるゲームだと思いますが、シリーズファンからすると「またこの展開か・・・」と感じてしまう内容なので、もう少しストーリーのマンネリから抜け出して欲しいところです。
ゲーム全体の完成度は非常に高く、システム的にはテイルズのマンネリ化から一歩踏み出した内容でした。ストーリーには課題が残りますが、次回作にはもっと新しい「テイルズ」を見せてくれる事を期待したいと思います!