はいどうもー。
今回はハンティングアクションゲーム『Wild Heats』をプレイしてきましたー。
和風モンハンといった内容で、ストーリークリアまで一通りプレイしてきましたのでレビューしていこうと思います!
こちらはXbox Game PassにてPCでプレイしております。
基本情報
タイトル | Wild Hearts ワイルドハーツ |
ジャンル | ハンティングアクションゲーム |
発売日 | 2023年2月17日 |
開発元 | コーエーテクモゲームズ |
パブリッシャー | エレクトロニックアーツ |
プラットフォーム | PlayStation 5 Xbox Series X|S PC |
クリア時間 | 約20時間 |
どんなゲーム?
コーエーテクモゲームズとエレクトロニックアーツが共同開発したハンティングアクションゲーム。
一般的な狩ゲーに古代テクノロジーの「カラクリ」と呼ばれるオリジナル要素を組み込んだモンハンライクなゲームとなっている。
自然と融合した獣を狩猟するというテーマで、様々な巨大モンスターが登場するので実際にプレイして自分の目で確認してもらいたい。
カラクリには様々な種類があり、作るには「糸」と呼ばれる材料が必要になる。糸はフィールドのいたる所から収集できる他、モンスターに攻撃する事で獲得する事ができる。
一例として、基本的な匣(ハコ)とよばれるカラクリは、積み上げる事で壁の役割になったり、跳躍攻撃の足場として使用する事ができる。
プレイヤーが最初に手にするカラクリ刀と呼ばれる武器では、この跳躍攻撃が主なダメージソースとなってくる。
また、カラクリを組み合わせる事で別のカラクリに変化する「連結カラクリ」と呼ばれる要素もある。
上でも紹介した匣を縦横3×2で組み合わせると「壁」と呼ばれる構造物に変化する。
匣よりも耐久力に優れ、巨大モンスターの突進攻撃を跳ね返して転倒させる効果があるので、状況に応じて使いこなす事が求められる。
他のゲームにはないオリジナル要素として、「龍脈からくり」と呼ばれる様々な構造物をフィールド上に自由に設置することもできる。
ファストトラベルが可能になる「獣狩の幕屋(まくや)」や、武具の強化が出来る「野鍛冶の金床(かなとこ)」、巨大モンスターの居場所が分かるようになる「獣探しの櫓(やぐら)」など、非常に便利な機能を持った構造物を自分の意のままに設置できるのは非常に面白い要素だ。
他にも様々な龍脈からくりが存在するので、オリジナルのショートカットを作ったりする事も可能だ。
基本的な狩りの楽しさは押さえつつ、からくりによる即席の足場や壁の作成、ファストトラベルの設置やショートカットの作成など、状況に応じて柔軟な対応が求められる、少し難易度高めのハンティングアクションゲームとなっている。
レビュー
ゲーム自体は良作
狩りゲーの基本的な楽しさや、カラクリを使用したスピーティーな展開、ストーリーがあることによって世界観に入りやすかったりと、全体的な完成度はそれなりで良作の部類だと思います。
ただし、狩りゲーはどうしても「モンハン」と比較されてしまうもの。(まぁ狩りゲー自体がモンハンのパクリみたいな物なので仕方ないですが・・・)
モンハンに無いオリジナル要素や内容が楽しめるかで評価が大きく分かれると思います。
カラクリが複雑
このゲームの特長でもあるカラクリですが、組み合わせて使う「連結カラクリ」が非常に複雑で面倒です。
連結させる為の組み合わせが複雑な上に暗記しておく必要があり、その種類も多く10種類くらいあります。
その連結カラクリを相手の行動に合わせて素早く組み立てる必要があるのですが、少しでも組み立て位置がズレるとただの置物となってしまい、何の効力も発揮しない上、カラクリを作る為の糸を大量に無駄使いする事になります。
このゲームでは基本的にはカラクリを使いこなす必要があるのですが、一度糸が途切れるとリカバリーするのが難しく、一度の組み立てミスが致命傷になりかねません。
連結カラクリのコマンドを全て暗記するのも難しいですし、組み立てるタイミングも難しい、ショートカットボタンも無いので、純粋に狩りを楽しみたいプレイヤーにとっては非常に煩わしいシステムとなっています。
ゲームバランスが悪い
序盤は特に問題無く、むしろ簡単に進めて行くことが出来るのですが、中盤~終盤にかけて難易度が破綻してしまいます。
具体的に言うと「ラセツ」、「アマテラス」辺りのモンスターから難易度が跳ね上がっており、特定の武器種ではクリアが困難なほどです。
そもそもこのゲームはカラクリの仕様など含め、マルチプレイ前提のバランスになっています。アマテラスなど、初見のソロプレイヤーがカラクリ刀でクリアする事などはたして可能なのでしょうか?
断言します。不可能です。
それくらい武器種のバランスや後半の難易度が悪く、ストーリーが進むほど大味になり面白味が欠けていきます。
パフォーマンス問題
PC版においては発売後、フレームレートの低下などパフォーマンスの問題が酷かったようで酷評されていました。
現在はアップデートによりある程度改善されているようですが、現在でも特定のロケーションではフレームレートの低下が起こります。
発売から暫く経過しているので、これ以上の改善は見込めないのかもしれません。
まとめ
狩猟系のゲームで当てようと思うのであれば、モンハンの真似事では無理でしょう。
からくりというオリジナル要素はあるものの、基本的なシステムはモンハンそのままなので、シンプルな狩りを求めるプレイヤーからすると不要な要素だったのかなと思いました。
コーエーさんは以前に「討鬼伝」というゲームを発売しているのですが、こちらの方がスピード感があり、モンハンとも差別化できていた印象です。
残念ながら「討鬼伝2」で大コケしてしまい続編が無くなってしまったのですが、モンハンに寄せた「Wild Hearts」よりも、オリジナリティがある「討鬼伝」の方が将来性があったのではないかと思います。