はいどうもー。先月末にXbox Game Passへ追加された『DEATH STRANDING』(デスストランディング)をクリアしてきましたー!
『メタルギアソリッド』などの生みの親である小島秀夫監督がコナミを退社後、自身の会社『コジマプロダクション』を立ち上げて制作した、記念すべき初作品ですね。
メタルギアシリーズは何だかんだ全作プレイしてきたのでめちゃくちゃ楽しみにしていました。実際プレイしてみて小島監督らしさがゲーム内の随所で感じられます。
基本情報
タイトル | DEATH STRANDING |
ジャンル | アクション |
発売日 | 2019.11.8 |
開発元 | コジマプロダクション |
プラットフォーム | PS4 PS5 PC |
プレイ時間 | 50時間 |
スコア | 7/10 |
短評 | ・実在の俳優を起用したグラフィック ・お使い要素をメインにした今までに無いゲーム性 ・世界観が複雑で内容が分かり辛い ・気持ち悪い表現が多い |
どんなゲーム?
伝説の配達屋、サム・ポーター・ブリッジスを操作して依頼された荷物を受取人に配達するゲーム。
舞台はアメリカ。”デス・ストランディング”という謎の爆発現象により世界は人類滅亡の危機にある。アメリカ各地との通信や協力関係も失われており、サムが依頼を受けて救援物資を届けたりしながら信頼を勝ち取り、世界を一つにして人類滅亡に立ち向かう、といった内容。
キャラクターには海外の俳優さんが起用されています。ノーマン・リーダスくらいしか知らなかったけど・・・
ゲームプレイ面では、いわゆる「お使いクエスト」がメインになります。
RPGなどにあるお使いクエストのような感じとは一味違い、梯子やロープなどのアイテムを駆使しながら道を開拓して移動する事に楽しさを見出すゲームだと思います。
基本的な移動方法は徒歩で、重量という概念があります。重量が重くなると移動速度が遅くなったり、まっすぐ歩けなくなったりするので重量の管理が必要になります。途中から車両やファストトラベルも使用出来ます。
戦闘要素もありますが、あくまで ”配達” がメインになりますので、荷物に被害が出ないように戦闘は極力避けていく事になります。ここらへんはメタルギアソリッドに近いゲーム性が感じられますね。
オンライン要素もあり、世界中のプレイヤーが設置した梯子やロープなどの設備が自分の世界でも反映されて出現します。なので先人が開拓してくれたルートを使用して楽に進む事も可能です。
良かった点
お使いがクセになる
最初は何をしていいのか分からず面倒に感じる部分も多いのですが、アイテムなどの使い方など理解してくると新規ルートを開拓するのが楽しくなってきます。そして開拓後は、別の依頼で往復する事になっても楽に移動が出来るので達成感や満足感が生まれます。
オンラインプレイにすると他のプレイヤーの設備などが現れるので、それで助けられる事も多いです。先人達の苦労にはひたすら感謝しかないですね。
私は途中からひたすら国道を整備してました。(笑)
小島監督らしい表現
小島監督と言えば、やっぱりどうしても『メタルギアソリッド』を思い出してしまいます。この『DEATH STRANDING』も比較して見てしまう部分も多いのですが、メタルギアの面影というか懐かしさが随所に感じられます。
キャラクターの挙動やゲームらしい遊び心、メタルギアのオマージュのようなシーンもあります。
”いいね!”システムなど現代に合わせすぎた感はありますが、全体的に小島イズムが感じられる作品で、自社立ち上げ後の初作品でこの完成度は素晴らしいと思います。
悪かった点
複雑な世界観
簡単に言えば世界を救う為に奔走する、という感じなのですが、専門用語が多かったり登場人物の背景が複雑すぎて理解しづらかったりします。
特に『死の世界=ビーチ』の設定が難解で、個人それぞれによって世界観が違うので余計にややこしいです。さらにストーリーが進むとそのビーチにもどんどん設定が増えていくので、最終的にはよく分からなくなってしまいました。
気持ちの悪い表現が多い
そもそもの世界観が暗く、生死を扱うゲームなので爽快感などとは程遠いゲームです。
個人的には、キャラクターの顔アップが非常に多くしんどかったですね。グラフィックが進化してリアルになった分、顔のアップになると奇妙で抵抗がありました。
ビーチから帰還する際の口の中の表現や、ホラーゲームのような赤ちゃん人形、クリプトビオシスを生で食べる表現など、気持ち悪いと感じてしまう表現が多かったです。
その他
UIはごちゃごちゃしていてハッキリと分かり辛いです。
マップも使い辛くミニマップを用意しなかったのは失敗かなーと。
ゲームエンジンの仕様なのかキャラクターや乗り物の挙動が変で、UIの使い辛さも相まって操作性が良いとは言えません。
まとめ
コジマプロダクションの初作品として大成功だと思います。お使い要素をメインコンテンツにしたのは面白い取り組みですし中毒性もありました。
ストーリーは安定の小島監督といった感じで面白かったのですが、驚きの展開はそこまで無かったように思います。登場人物は少なくメタルギアのような政治的なストーリーは無いので展開が大体予想できてましたね。
続編に関してはあまり期待できないかも。今回は実在の俳優さんを起用してしまったのもあるし、配達屋という設定は面白いですが、シリーズ化するには深みが足りないような気がします。
内容的に誰にでも勧められる作品では無いですが、今までに無いゲーム性で非常に楽しかったです!
※Xbox Game PassとはMicrosoftが提供するゲームのサブスクリプションサービス。月額料金でサービスを提供しており、加入者はXbox Series X/S、Xbox One、PC、クラウドなどでゲームへのアクセスが可能になります。